カーオーディオボリューム上げて
アクセルを踏み込む国道

あぁまとわりつくもの全てを
このまま捨て去って遠くに行けたなら…

苦しくても嘘をついて無情に過ぎる日々
通り過ぎる夜の光だけが見ていた

肥大した人間(ひと)の欲望全部
受け入れたような景色に

そう窓を開けて手を伸ばせば
風音(かざおと)緩んで排気ガスが淀む

もっと速くもっと速く
いつかはあの場所へ
囚われの身籠の中の鳥を逃がして

もうどんな嘘も飲み込んだら
いつでも自由に空を
飛んでいけるだろうか？

いつの日にかあの場所へと必ず辿り着く
飲み込んでも羽ばたいても飛べないなら
躓いても走り続けその日を狙うだろう
流れて行く夜の光だけは見ていた