さやに吹く風あらば 来揺
寄せて引く波のごと 瞑々揺
ただ櫂もなく 佐揺
行き舟戻り舟 招揺
魂 昇りゆく 佐揺
安かれと誄 揺

嗚呼 縁ある命 繋ぎゆくを 八千代にも
千万の神々の寿ぎ享くる 雄々しき者よ
幸あれと祈る 川瀬渡り 美し御楯なりて 
直 身捧げ行け

弥栄 護りゆけよ 八千代にも
久方の日に陰に 朝に夕なに 由々しき者よ
群肝の心清くありて 勤め果たしをれば 


御名は永久に継がん いや長 
天も地も賞むる 弓手頭に掲げつ

猛く告らさね 光靭負う近衛とを
彼方に吼えね 嗚呼 誠なるとを
嵐は過ぎねども いとどに奇しき 
ぬばたまの 黒き太刀佩きて
来揺 招揺

さやに吹く風あらば 来揺
寄せて引く波のごと 瞑々揺
ただ櫂もなく 佐揺
行き舟戻り舟 招揺
魂 昇りゆく 佐揺
安かれと誄 揺

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現代語訳

さわさわと吹く風があれば、それはお迎えのようです。
寄せて引く波のように、静かに静かに来るのです。
人間の命が尽きるのは、ただ櫂もない舟のように、いたしかたのないことなのです。
行く舟があるのも、一方で戻る舟があるのも、それは全て御神のお導きなのです。
魂は身体を離れ、どこまでも昇っていきます。
あなたの魂が安らかなれと祈りながら、生前のあなたを称えるのです。

ああ、縁がありあなたはその命を子に孫につなぎました。
そして末長く、八百万の神々の祝福を受けることのできるほどの、猛々しい者でした。
幸あれと祈るのです。川瀬を渡るような困難にも負けず、立派な楯となり、
道理に沿って、その身を捧げたあなたに。

我々はあなたの功績によりますます栄えることでしょう。そして我々を末長くお護りください。
太陽のように陰のように、朝も夕べも、見守り続けてください。
まったくおそれ多い、立派なあなたです。
心は清く、道理に沿って日々の行いを正しく勤めておりました。

あなたのお名前を永遠に、長く長く言い継ぎましょう。
我々のみならず、天の神も地の神も、左手を高く掲げる勇ましいあなたを褒めるのです。

力強くその名をおっしゃってください。「我こそは光靭を負う近衛である」と
彼方まで届くようお吼えください。「ああ、我こそが誠の人物である」と。
嵐の最中でも、まったく不思議な黒い太刀をたずさえ振舞う勇敢なあなたでした。
そんなあなたにもお迎えがやってきてしまいました。それは全て御神のお導きなのです

さわさわと吹く風があれば、それはお迎えのようです。
寄せて引く波のように、静かに静かに来るのです。
ただ櫂もない舟のように、いたしかたのないことなのです。
行く舟も戻る舟も、御神の導きなのです。
魂は身体を離れ、どこまでも昇っていきます。
あなたの魂が安らかなれと祈りながら、生前のあなたを称えるのです。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

来揺(low part)【曲:カガミP】

※前ver.に読みがなつき。

閲覧数:605

投稿日:2011/04/26 15:03:48

文字数:1,204文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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