A1）
願いの叶う世界があると神様は言った
そんな所があるなら私を誘(いざな)って
一度目を閉じ開くと一面向日葵畑

B2)
悩みも何も抱えなくて良い世界
素敵ね。
心が躍る　向日葵と共に
幸せを掴みたい

S1)
ここがネガイノカナウセカイなら望む通りにしてよ
私にください
愛と言う名の幸せを

神様は意地悪ね
こんな世界に呼んどいて
私の願いを叶えてくれないの
向日葵は咲き誇る
誰もいない寂しい世界で……

A2)
作られた世界だと神様は告げた　
こんな所は嫌、元の世界に返して　
一度目を閉じ開くと一面向日葵畑

B2)
退屈で誰もいない世界
つまらない。
心が沈む　向日葵は枯れる
ただ幸せになりたかった

S2)
ここがツクラレタセカイなら
私の望む通りにしてよ
虚しい声
叫んでも返事がない

神様は意地悪ね
こんな世界に呼んどいて
私の願いを叶えてくれないの
向日葵畑で私一人
僅かな幸せが欲しかった……

C)
ニセモノノセカイ
どうしてここに呼んだのですか？
ただ幸せを望んだだけなの
向日葵の様に光輝く日常を……

S3)
ネガイノカナウセカイなら望む通りにしてよ
私にください
愛と言う名の幸せを

ネガイノカナウセカイ
そう言ったのは現実から逃げた私の心と夢
神様なんていない
望は影を知り　霧となり消えゆく

ライセンス

ニセモノノセカイ

流々　風鈴

少女は幸せを、悩みも何もない自由を望んだ。
そこで聞こえて来たのは願いを叶えると言った神様の声。
半信半疑で目を閉じ、そして開くと一面向日葵の世界に迷い込む。
誰もいない自由な世界。けれど、そこに居続けると退屈してしまう。誰もいなければ幸せを感じられない。
向日葵は枯れ、少女は再び元の世界を望んだ。偽物の世界より、現実の世界の方が幸せだったのだと気づいた。