海に近いこの街は たまに風に潮の香り
 さわめく木の葉の音が 波の音にも聞こえ
 何もかも忘れて 海へ向かい泳ぎたくなる

 陽の光を見上げながら
 波間に体を浮かばせ 指を海水に絡ませて
 ドロの様に眠りたい


 背中から 愛しい誰かに抱かれている様で
 落ち着くんだ ここでずっと こうしていたい


 ゆらめく海面が 煌いて輝いて
 僕の網膜を刺激する

 ああ、このまま溶けてしまってもいい
 そして色んな魚に吸収されて
 自由に 永遠に泳ぎ回るんだ この世界を


 ・・・


 今朝も仕事着にアイロンをかけ、
 シャツを着てネクタイを締め、スーツを纏う。
 
 空想に妄想に浸るのは楽しい。
 だけど、それを逃げ場にしてはいけない。

 今日も嫌いな電車に揺られ戦場へ向かう。
 生き死にはないけれど、今の僕の小さな戦場。

 明日も両足を革靴に包んだら歌おう。
 自由に泳ぎまわる、あの開放感を思い出しながら。

 
 もっともっと歌おう。笑顔で。

 最後には正しいと、信じて。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

無題。

新しく始めたお仕事がしんどくて書いた詩ですね。
普段はネガティブなのに、文章書く時は割りとポジティブ・・・。

そうやってバランスとっているのでしょうか??(汗。

閲覧数:84

投稿日:2008/03/25 16:14:55

文字数:479文字

カテゴリ:その他

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