手を伸ばせばそこにあるはずの温もりがなくて。
もう何度目かの間違いを誤魔化すように僕は目を伏せた。
出会った時と変わらない姿のまま、流れた月日
あの時伝えた気持ちと言葉は君を唯一驚かせてあげられた。
愛してる。好きだよ。
そのふたつをたっぷりと伝えて、君は分かりにくく顔を赤くしていた。
見えなくなったのはいつからだろう。
手を伸ばしてもすり抜けていく。
言葉も温もりも風にさらわれてしまったのかな。
じゃれあうようにいつまでも布団の中で笑いあってたのにね。
もういない、もう触れられない君に僕はまだ手を伸ばしてる。
過ちを犯したのは僕なのか君なのか
よく分かりもしないまま散々になってしまった
あの時暗闇で光ってたのは希望の光じゃなくて君の涙だったのかな
じゃれあうようにいつまでも布団の中で笑いあってたのにね。
もういない、もう触れられない君に僕はまだ手を伸ばしてる。
僕は今日も目を伏せて、君の温もりを求めて手を伸ばして
ひとりで眠りにつく。
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