A　心の奥で　呼覚ます声　眠る意識が　研ぎ澄まされる

B　隠し切れない　この高鳴りは　うずく本能　魂に刻まれた

A　望む姿に　自在に変化　呼ばれるままに　この地に降りて

B　賑やかな声　鮮やかな街　甘い香りに　蘇る記憶が

C　かつてこの世界を支配した我らの血が
　 長い時代を越えて尚人々の記憶の中
　 深く刻まれてる　なんてすばらしい世界だ

BC「崇めたてよ」

　仮世の姿好きに変えながら　人に紛れ生き永らえた

A　人を惑わせながら
B　世界を欺き続けながら
A　そう

　先祖の愛した彼らと共に　今も寄り添い生きたいのさ

A　恐れられるばかりでは
B　我らの望みは
AB　叶えられないから

A　見様見真似で人に紛れて　距離を縮めて適応するさ
B　かきまわしたりからかったり　楽しみながら彼らを愛でていく

C　かつて我らの先祖たちがしたように今
　 我ら　同じ道を選ぶ
　 時に世をかきまわしながらもそう楽しむ
　 脆い人の子達を愛で

BC「怯えないで」

　仮世の姿好きに変えながら　心　ばかりは真似できずに

A　人に憧れながらも
B　畏れられて生きつづけている
A　さぁ

　今夜ばかりは人の子の中で　
　踊り　騒ぎ　楽しみつくす

A　意味も　消えたこの宴
B　知らぬ顔をつくり
AB　紛れ込んでゆく

C　人を真似ながら作り出したこの仮面の下
　 どんな顔があったかなど
　 既に忘れてしまったけれども構わない
　 これが　我らの生き方だ

BC　人に紛れ

AB　溶け込み生きることを願ってる
　 心の奥に潜む姿

A　人の中で息づいて
B　裏側に潜んで内に溶け込む

A　そう
　 仮世の姿好きに変えながら　人を　真似て生き続けてる

A　心の底潜んでる
B　影こそが我らの正体さ
A　嗚呼

　仮世の姿愛し続けてる　人に紛れ続けていたい

A　そんなささやかな願い
B　叶うこともないと
AB　知りつつも尚