桃色に染まる夕焼けの記憶 押入れの奥底に仕舞い込んだ
もう二度と取り戻せはしない日々 埃被ったまま眠りについた
15年振りに開かれた扉 隙間から溢れたその思い出は
まるでまだあの時と同じように 色も褪せないまま微笑んでいた
「また明日」 手を振った もう随分と昔の話
いつまでも 訪れぬ まだ見ぬ未来を待っている
あの日見せた 笑顔だけは 嘘じゃないと信じている
少しで良い あなたの心にも 今 私がいて欲しい
空調のないアパートの片隅 私は一人膝を抱えている
叫び続けて枯れてしまった喉 助けは来ないまま暗闇の中
桃色に腫れ上がる心の傷 触ることもできず ただ痛いだけ
右も左も分からないくらいに 身動きできぬまま明日になった
「元気だよ」 囁いた その言葉はただの独り言
蜃気楼 みたいだね 暑さに脳がやられている
今もきっと涙だけは 流せること信じている
胸の奥が詰まって苦しくて でも渇いて出てこない
桃色に染まる夕焼けの記憶 押入れの奥底を探してみた
もう二度と取り戻せはしない日々 埃被ったままなら綺麗にして
15年振りに開かれた扉 隙間から溢れたその思い出は
まるでまだあの時と同じように 色も褪せないまま微笑んでいた
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