”とある殺人事件に容疑者が2人。
2人は賢く品行方正、
「まさか嘘だ」と人は言う。
おまけに確たる証拠もない。
何としても手柄を上げたい警官は、
こんな話を切り出した。”
貴方に選ぶ権利を
自白(おしゃべり)か黙秘(だんまり)か
黙秘は罪と知りなさい
互いに口を噤めば
二人に二年の(ひとしき)罰を
けれども貴方が自白して
そうしてあの子が黙るなら
貴方に一年(すこし)、あの子に十五年(たくさん)
痛い目見せましょう
囚人のジレンマ 疑え
あの子は敵なのだ
信じて 口を閉ざしたら
泥をかぶるのは君一人
「僕の罪を告白します」
”容疑者達はまるで兄弟のように育っており、
互いに信頼し合っていた。
猜疑心を呼び起こす卑怯な交渉に屈し、
裏切り合うことはないはずだった。
だからその結末は、
彼らが良心に耐えきれなかったためだと
人々は解釈している。”
貴方に選ぶ権利を
自白(はきだす)か黙秘(のみこむ)か
早く楽になりたいでしょう
互いに口を緩めて
仲よく十年の鎖(てじょうをはめましょ)
けれどもあの子が自白して
そうして貴方が黙るなら
あの子に一年(すこし)、貴方に十五年(たくさん)
お仕置きいたしましょう
囚人のジレンマ 信じろ
あの子は味方だと
疑い 口を開いたら
信じた時より重い罪
「私は罪を犯しました」
”判決は2人が共犯で有るとし、
互いに懲役10年の刑が課せられた。
しかし未だに決定的な物証は出てこない。
その事実に警官は頭を抱え続ける。”
囚人のジレンマ 疑え
賢き容疑者を
四つに一つの選択を
何故彼らは間違えた?
囚人のジレンマ
答えは未だに見つからず
思考の檻に囚われた
憐れな一人が残るのみ
”本当のことを言うと事件の犯人は他にいた。
それは容疑者Aの姉。
容疑者Aは姉を庇いたくて虚偽の自白をしたのだ。
そうして容疑者Bは容疑者Aに恋心を抱いていた。
彼と同じだけの罪を、容疑者Bは負いたかった。
そんなことなど露知らず、警官は今日も悩み続ける。
解けない疑問に縛られた警官の苦悩こそが…。”
――賢き囚人のジレンマ――
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バッと通ったトラックが君を轢き...カゲロウデイズ 歌詞
じん
おにゅうさん&ピノキオPと聞いて。
お2人のコラボ作品「神曲」をモチーフに、勝手ながら小説書かせて頂きました。
ガチですすいません。ネタ生かせなくてすいません。
今回は3ページと、比較的コンパクトにまとめることに成功しました。
素晴らしき作品に、敬意を表して。
↓「前のバージョン」でページ送りです...【小説書いてみた】 神曲
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