奇跡が起きたのは、あの夜のことだった。
僕はレン。鏡音レンだ。この古ぼけた研究所で<アンドロイド>の研究をしている。
昔は、両親や他の仲間達でにぎわっていたここも、両親をある事故で亡くして からというもの、次々と出て行き、今は僕と、試作のアンドロイドのリンだけが残っていた。
リンはまだ動いてくれないので、「孤独な科学者」とでも言っておこうか(笑)
そんな僕に奇跡が起きた。
「今日は徹夜か・・・」
そうつぶやきながらレンはコーヒーをいれた。
そのコーヒーをもって、レンはリンのもとへといそいだ。
ここから運命の歯車が回り始めたのかもしれない・・・。
部屋にはいると、いきなりコードにつまずいてしまった。
こけて、コーヒーカップが割れる・・・。
レンはふらつきながら立ち上がり、あろうことかパソコンのキーボードにふれてしまった。その瞬間パソコンから聞こえてきた無機質な声・・・・
<プログラム、リンキドウシマスカ?>
はい いいえ
レンは戸惑いながらも「はい」をクリックした。
<リンキドウチュウ・・・> 0%
10%
20%
40%
50%
70%
80%
90%
95%
研究所の電灯が消える・・・
99%
100% ・・
<プログラム、リンキドウ・・・>
レンはよこたえられた少女をみやった。
少女はゆっくりと眼ひらく。
そしてこちらを向き、いった。
<ハ・・・・・カ・・・・・セ・・・?>
それはまさに奇跡だった。
リンには何の異常もなかった。
毎日決まった時間に起こしてくれ、毎日コーヒーをいれてくれ、そして毎日話し相手をしてくれた。
だが、レンはリンに一つだけ足りないものがあることに気づいた。
・・・・・・・・「ココロ」だ。
レンはリンに「ココロ」を作ろうと決意した。
レンは直ぐさまパソコンに向かった。
一ヶ月がすぎ、やっと「ココロ」ができた。
レンはリンにプラグを差し込み、インストールをはじめた。
<プログラム、ココロ インストールカイシ>
0%
10%
20%
30%
<システムエラーハッセイ>
「そんなバカな・・・」
レンはつぶやいた。
プログラムを調べてもどこにも異常はない・・・
しかし、何度やっても結果は同じだった。
「ダメなのか・・・? 」
リン自体のプログラムを修正したくても、偶然出来たものだから修正できない・・・
レンは新しいものを作っては試してみたが、結果は全て同じだった。
悔しさに涙が出るとリンは、
<ハカセハなゼ泣クのデスカ?>
と、聞いてきたりした。
何年か経ったあるときリンがコーヒーを持ったまま硬直していた。
レンが前にたつとリンは話し始めた。
<メッセージヲ受信しマス・・・・・・
・・・・・・・・・・・!
発信元ハ未来の・・・・・・私!?>
未来から届いたメールの内容は、リンの歌声ともう一つ・・・「ココロ」だった。
「これが・・三度目のきせきなのか・・・早くインストールしてやりたいが、今日は疲れた・・・・明日じっくりやろう・・」
そういってレンはベットにもぐりこんだ。そして笑みを浮かべてこう思った。
<もう、四度目はいらない・・・だってもう満足だから・・・もう・・・・>
<ハカセ、もう起キテ下さイ・・・朝ですヨ・・・
おかしイナ・・・体がコオリみたイニ・・・
ア!そうダ!・・・ハカセ教えて下さイ・・・
・・かなしミとはイッタイ何でスカ?・・・・>
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ご意見・ご感想
Hete
ご意見・ご感想
あ!ありがとうございます!!!
まあ・・・(笑)でもいいかなと・・・
出来れば、ココロ関係があと二作あるので、そっちの方もよろしくです!
ブクマありがとうございますぅ~♪
2009/11/27 17:41:13
ayuu
ご意見・ご感想
こんにちは~^^
同じコラボに参加させていただいているayuuです
一気に読ませていただきましたっ!!
博士さん、「孤独な科学者」とでも言っておこうか(笑)って・・・笑っていいの??www
最後のリンの言葉に泣けてきました・・・・
ブクマいただきます♪
ではでは~☆
2009/11/25 13:05:38