どうも、ソライトです。早速、小説内容にいきます。
※注意
・カイメイ風味があります。苦手な方はご覧にならないほうがよろしいと思います。
・時代設定が、若干ズボラです。
・あくまで、私の想像です。キャラクターイメージが違う、というところがあるかもしれません。
・KAITO→海斗、MEIKO→芽衣子、となっています。
・第三者視点です。
以上のことが、OK!という方だけお読みください。
「で、これがその暗号なのね~‥‥」
金髪の少女──鏡音鈴が、海斗の拾った、薄紫色の和紙を、じぃ~っと見つめながらそう言った。
ここは、神社の傍にある、彼女の家。商人の家のような、ごった返しの部屋とは違い、走り回れるぐらい広く、物がきちんと整理整頓されている。
「うん‥めーちゃんのかんざしが落ちてたから、なんかの手がかりに‥とは思ったんだけど‥‥」
暗号─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
異国より来たりし、踊り子の少女の音。
のみめ゛ちさかるんうゆのけら、ふねねん゛、けけうめやはあと。
よな、めひう゜ひにほすらぬぜひやとに、むねうさすのも。
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
「これじゃあ‥‥ねぇ‥‥分からないよね‥?」
そう言って、鈴がくるっと振り返ると、いきなり、咳を切ったように
「‥うぅっ‥めーちゃぁぁあんっ!!」
「ちょっ!!いきなり泣き出さないでよ!びっくりするでしょ!」
年上であるはずの海斗がいきなり泣き出したために、鈴は驚いて、後ろに引っくり返ってしまった。
「あーもう!泣くな、泣き虫!!」
──‥なんであたしが慰めてるのよ‥‥。
「で、その、めーちゃんっていうのはどんな子なの?」
気を取り直して話を続ける鈴。
「えーとね‥咲音芽衣子。髪は茶色っぽくてね、僕より1歳年上。いつも赤い着物を着てる、活発な子」
──なんか年下の子と話してるみたい‥‥。
「ふ~ん、そんなにいい子なんだぁ~‥‥」
若干流し目がちにそう言うと、(芽衣子だったら慣れているが)ここで天然で素直すぎる発言。
「うん。めーちゃんは‥大切な人だから‥‥」
ちょっと照れ気味に、首を傾けてそう言ったもんだから、鈴は、へ?と混乱。
──ちょっ‥ちょっ‥な、なんでこんなストレートなの‥!?
「めーちゃんはね、いつも1人で頑張ってて、弱音もはかないし、しっかりしてる。でも、ちょっとかわいいところもあるから‥‥」
──芽衣子さんって人じゃなくても、聞いてるこっちが恥ずかしいじゃないの//!
「そ、それより、君、名前、なんていうの?どこに住んでるの?」
「始音海斗。父さんが、陶器を売ってるから、特に住んでる街っていうのはないかな‥‥」
最後の途切れた言葉に、気になった鈴は、
「な‥なにかあったの‥‥?」
「‥めーちゃんと僕が住んでた村‥‥火事で焼けちゃったから‥この街に来たんだ」
──そ‥そうだったんだ‥‥。
急にしゅんとしてしまった鈴に、海斗はあわてて、
「あ、気にしないでね!僕は何も失ってないし、悲しんでなんかいないから!」
と言ったあとで、ふぅとため息をついて、
「それに‥一番苦しんでいるのは‥父さんと母さんを失った‥‥めーちゃんだけだから‥‥」
「‥‥‥」
海斗の悲痛な表情。
鈴はそれが見ていられず、目を背けながらも、空元気で、
「じゃ、じゃあ、なおさら海斗君が芽衣子さんを見つけて、幸せにしてあげないと!ね?」
と作り笑顔を向けた。
「‥‥うんっ‥」
そう言って、海斗は、ふっと鈴に微笑んで見せた。
コメント1
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ご意見・ご感想
enarin
ご意見・ご感想
今晩は!、続き、拝読させて頂きました!
海斗君、自然にデレデレな表現を使っていて、鈴だけでなく、こっちも恥ずかしくなりました。さすが海斗!。
鈴の住居まわり、何となくわかりました。整然としている異国な感じですね。
さて、本題の暗号文。うーん、まだ全然解けてません~。これから崩しにかかり、何とかして解いてみようと思います。解けたらですけどね。
ではでは~♪
2010/03/31 20:52:08
愛夢☆ソライト
>enarinさん
ご拝読ありがとうございます!
鈴からしたら、言葉を選べ、ストーレート過ぎるでしょ!!って感じですけど、やっぱり海斗は、素直で純情が一番ですから(≧ω≦)v
さて、暗号の方ですけど、これから、本文中でヒントをいくつか出していきますので、まったりとお付き合いください^^
2010/04/01 14:28:48