月の廻る 命の廻る 貴方を望みながら

生まれて最初に恋をした
見知らぬ貴方は原初のヒト

近づいてはいけなかった
そこは箱庭 絶対的な力の世界
楽園と称されたそこで 彼は笑って

「こんにちは はじめまして」


廻りましょう 廻りましょう
あの日の貴方に 会いに行こう
禁断の箱庭 差し伸べられたその掌を
「こんにちは はじめまして」と 握り返しました



彼は私の手を取って
楽園の外へと飛び出した

走って走って 逃げ出した
箱庭の外へ ヒトとして生きる世界へ
楽園は観察者の庭 走りながら

「大丈夫 二人一緒なら」


廻りましょう 廻りましょう
あの日の貴方に ついて行こう
広い緑の大地 それでも観察者の刃が
「帰りなさい お前の帰るべき場所へ」


引き裂かれた背中 広がる翼
黒い羽根 帰らなくてはならないのは 私でした


「帰らなくて いいんだ」


もう一度 差し伸べられたその掌に
観察者は彼にも刃を向けました


廻りましょう 廻りましょう
あれから幾歳 経つのでしょう
地獄という箱庭 私を滅しにやってきたのは
「悪魔に 永遠の眠りを」


廻りますから 廻りますから
忘れてしまったのね 何もかもを
観察者は嗤ってる 貴方の刃は避けません
「待っていて 待って い て」


今度はヒトとして 貴方に会いに行きましょう
世界に寄り添い廻る月のように廻る 儚い光の灯

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

原初の箱庭 電子の箱庭

原初の二人は最初の女によって引き裂かれました
今の二人に待っているのは、何でしょうか

叶うなら二人で生きたい
それが至上の望みだった


(ギリシャ神話+αを元に)

閲覧数:86

投稿日:2009/08/26 19:11:12

文字数:600文字

カテゴリ:歌詞

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