『禍いは 地上(ここ)に溢れ 一滴の雨を呼んだ』
 洗われた両腕さえ罪に染めた 人ごみの街


 ひび割れた窓から 見上げる空がまだ君を呼ぶなら
 届かないと泣くまえに 爪をたててよ 軋むくらい

 流れる夜を裂いて風を抱く たぐりよせて 離れないように
 震える肌にそっとくちづけを どこまでだって飛べるから
 窓を開いて だれも知らない青い世界へ

 てのひらの赤い果実 それだけじゃ食べたりない
 あんなにもはしゃいだあと 君は不意に言葉を失くす

 汚されてく景色は あの日とおなじで 明日もおなじで
 やまない雨を降らそう 方舟のドアを閉ざして 

 からまる指にそっとくちづけを ぼくらを残し沈む地平

 洗いざらしの空に鳥になる そばにいるよ 君のそばに

 まぶたを閉じて だれも知らない青い世界へ

 夜明けの音がする もうすこし 飛べそうな気がしてた
 シーツの海 何も変われぬぼくをゆるして君は眠る

 朝日に伸びる鳥の影を踏む そのまま抱いて きれいな君よ
 翼 落とした鳥が空を呼ぶ 涙は溶けて 塵芥(ちりあくた)

 目覚めた君にそっとくちづけを 汚れてもいい きれいな君よ
 雨上がりの空はここにある 鳥たちが見た凪の空

 ドアを開いてつづく日々を君と刻もう


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

【僕犬さんの】Ark(仮)【歌詞募集に応募】

「ノアの方舟から最初におりた鳥は、いちばんきれいな空を見たんだろうね」
などとうわごとを言う女の子と、
「いちゃいちゃしてるうちに世界が滅んじゃえばいいのに」
という男の子が、すこしだけ前進する歌詞です。

僕犬さんの曲とレンの声に感銘を受けまして、四苦八苦つくりました。
特に2:56からの展開の切なさとAre you ready? にぐっときたので、すこしでも活かせるよう話をくみたててみました。
拙い出来ですが曲から受けたイメージをじぶんなりに書けて楽しかったです。
【修正】楽曲ページ貼り忘れておりました申し訳ないです。→http://piapro.jp/content/daa5nxhtrcclj629
    本文にもタイトルを入れてしまっていたのを消しました。

閲覧数:193

投稿日:2009/07/26 17:36:24

文字数:549文字

カテゴリ:歌詞

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