おとぎ話を照らす 太陽もかじかんで
永遠に続くような冬の 曇り空を見上げてた


細い管をつながれて 君は眠り姫
動かない手を握った 僕の手の方がまだ冷たい

あの日の帰り道で 君とはぐれてしまってから
抜け出せない迷路で一人 迷ってる気がするんだ

おとぎ話ならもう 目を覚ますはずなのに
白いだけの病室の中じゃ 魔法も解けてくれない


君の嫌いな季節も もうすぐ終わるよ
枕元のクマだって 眠らずに君のこと待ってた

桜の蕾たちも 少しずつ色をにじませて
春を呼んできたから君も 笑顔を見せてくれないか

伸びた前髪を上げ 額を合わせてみる
届かない声は空に溶けて どこに消えてゆくんだろう


午後にけぶる微睡の 幻にも見えた奇蹟

窓を吹き抜けて舞う 花びらに触れたくて
手を伸ばしたような指先が かすかに揺れて応えた
おとぎ話が描く 幸せな夢なんて
信じていなかったこの僕を 春風がさらってゆく

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眠り姫 - 春 -

眠り姫 - 春 -、の歌詞です。

閲覧数:110

投稿日:2018/02/02 11:04:20

文字数:403文字

カテゴリ:歌詞

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