彼は華に依存しすぎていた
それがないと生きられないほどに

彼の部屋は華であふれていた
四季折々の華達がいつも彼を包んでいた

彼は愛した
沢山の姿の花々を

華に愛を注いでも
華は彼に愛を返す事がなかった

それでも彼は華を愛し
華からの愛を求め続けた

華は生きていた
しかしそれを知ると彼はさらに離れられなくなってしまう
華は己を憎んだ
愛したくても愛せない自分の運命を

だから夢幻の世界で
生きる限り彼を愛そうと誓った

でも華はいつか枯れてしまう
永く生きた華には
美しさのかけらもなく
次々に消えて行った

形あるものはいつか消える
当たり前の事なのに
彼はさらに求め続けた
そして、思い出した

「夢幻の世界なら彼女に会える」と


部屋に充満した華の香りは消えることなく
彼が現実に戻ることはなかった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

華を愛した少年

華=恋人

彼は恋人がいないと生きられなくなっていた
それを重く感じ、このままでは駄目だと悟った彼女は
彼に別れを告げた…

でも、彼はそれでも恋人を求め続けた

歌詞には出来なかったので
思ったものを軽く詩にしてみたものです
歌詞に起こすときはいってくださればご自由にどうぞ

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投稿日:2011/01/15 04:20:14

文字数:361文字

カテゴリ:小説

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