メッセージなく何度も聴き返した
後ろに静かに響く足音
鳴り止まぬ

カタカタと震えるのは看板か僕の指先か
キーボードを叩いて高鳴った心臓が今は
走りきることで
耐えられるほどの強さを備えているのか

捕まったら
この夜を迷宮の始まりにしてしまう


誰かに呼ばれるようで確認する着信
信号と携帯が交互に点滅
消え入りそう

チカチカと表示するのは誰宛ての記号か
眩暈(めまい)と混濁(にごり)が意識の確かさを未知へ
溺れる渦へと
沈みながらも縋(すが)ることを忘れないのか

掴(つか)まえたら
この夜を永遠の迷宮にしてしまう



はじまりは一通の手紙
あて先も宛名もない一通の手紙
開封したあの瞬間から逃れられなくなっていた
静かに過ごす夜に手紙を見つけてしまったら
知らないほうがいい
迷宮に手招きされても
開封しては
捕まったら
掴まえたら

夜が消えない
夜の迷宮

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

夜の迷宮

改変、二次創作、大歓迎です。何でもご自由にお使い下さい。
曲などをつけて下さる方がいましたら喜びます。
振り仮名ふっていないところはイメージで自分なりの読み仮名で読んで下さい。

閲覧数:190

投稿日:2014/05/13 16:16:42

文字数:387文字

カテゴリ:歌詞

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