歓声は、もうとっくに聞こえなくなって
息を飲み込んだら、塩辛い味がした

僕を睨んだまま、バッターボックス
土を蹴飛ばして
バットで指し示した方
「入道雲まで飛ばそうか?(笑)」


何度も、君みたいになりたいなって
願ってなれないのは、僕が君じゃないから

ただ遠くから、君を見てるだけでした
触れたら遠ざかるかな?
どこにいるのか、分かんないや


30.0℃の熱が、陽炎を揺らして


あれは、四番 「壁」と呼ぶに相応しい
なら、立ち向かっていくだけさ
これはきっと、君のサックスフォーンの音かな?
金属音鳴らさないように


息が詰まるような、空気に慣れた。
最近、敬語でしか話していないな

皆、平気そうな顔をして辛くないのか……?
銀ぎら銀の光で、もうダメそうだな


九回裏、二死満塁
ここで打たれるには、負けるには早すぎるわ
何千回、何万回したか分かんない反省会
誰にも言えない、泣いた夜を越えて


(未来に期待して、描いた世界は)
(痛いくらい泣いて、書き足しては消した)


後ずさりしても、ふと後ろを振り向いても
君は笑顔で背中を押してくれた


あゝ
一人じゃたどりつけない場所へ
白線のような一球を投げた

昨日の自分よりも少しは
格好良くなれてたら良いな

ライセンス

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  • この作品を改変しないで下さい
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【歌詞】白線と一球

白線と一球
lyric:魚井カズキ

閲覧数:194

投稿日:2018/06/22 21:03:21

文字数:542文字

カテゴリ:歌詞

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