A'
昔、誰かが言っていた
夜の学校の屋上で
暗闇の中、願い事を呟いて
鳥の鳴き声が3回聞こえたら
その願いは叶うだろう
A
1人の少年が願った
この曇り空が、
綺麗な青空に変われば良いのにな
1人の少女が願った
この曇り空が、
ずっと続いてくれたら良いのにな
B
少女が少年にこう言ったの
あたし遠くに行くかもしれない
この青空は君に似合ってる
あたしには曇り空が似合うから
次の日、少女は白い部屋に居なかった
S
青年は階段を駆け上がる
少女のあの言葉を思い出して
学校の屋上を目指した
光のない空が広がってた
C
1人の少年が言った
この青空を、
あの子も見ているのかな
1人の少女が言った
この青空が、
ずっと続けばいいのに
LS
青年は夜の屋上で
暗闇の中で呟いた
曇り空がずっと続いたら
あの子は帰って来るかな
鳥の鳴き声は聞こえなかった
何処かから泣き声が聞こえた
振り返る僕 顔上げる君
驚く僕に君は泣きながら
何願ったの? と僕に聞いた
僕は星空を見上げながら
君の声が聞きたかった
おかえりなさい
そっと呟いた
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