A１
あなたに巡り逢えたこと
栗の花をずっと遺しているの
深夜の陽だまりトウヨコで
三途を逃げ回る詰んでる私を

時に強引にスクランブルの
裏でキッスを証明してくれた
最低なことをしたものね
布についた匂いが染みついてる



B1
私を必要としたのでしょう
せめて最後まで私を愛して

S1
石畳の壊れた穴に
アスファルトを埋め込んで
風景は崩れている
不純物が後からひとつ


A2
あなたに巡り逢えたから
私のいる理由を見つけたの
お家に居場所はないから
似たような友達は優しかった


最近強引じゃないよね
変なメールとつけないティーンスピリット
最低なことをしたものね
布に残る匂いが染みついてる

B2
私を必要としたのでしょう
せめて最後まで私を愛して

S2
石畳の壊れた穴を
埋めるものを求めてた
壊れるのを見たくない
あなたまで奪わないで

D
私には価値がない
そう教わっていたよ
でもあなたに巡り合って
恋に落ちた

友達を奪われて
ゲームを捨てられて
ママの言う通りになってねって
壊された

セカイから逃げたかった
夜に全てを求めていた
暗がりで飲み回して
死んじゃうくらい笑いあって
歩いた思い出に戻りたい


彼女は自由になるために、
檻を出なければならなかった。
しかし、求めたはずの
慣れない自由に翻弄された。
自分も本当の愛も知らないまま、
元々欠けたものにアスファルトを埋めるのであった。
今までの明るい夜は、幻夢のごとく、
とても、とても、暗く見えたのだった



S3
いつの間にか壊れてる私
埋めるものを探してる
嘘をついてたでしょう

石畳の壊れた穴は
もう二度とは戻せない
私は崩れるだけ
求めただけ遠ざかるの

栗の花を遺したモノを
言えず一人で怯える
パンダ色と蛍光灯
見慣れた影がそこにいる