子馬が駈ける草原の波
尻尾なびかせ楽しそうに
蹄を鳴らしたららったったったった
共に走るは風小僧

丘に少年一人佇む
太陽浴びて笑っていた
胸を震わせ近寄ってみた
初めてもらった私の名前

子馬は夜に樹木の元で
一人くるまり淋しく寝る
胸が苦しい息が苦しい
誰か助けて星が瞬く

「ポニー」……君は私を呼んだ
「ポニー、また一緒に走ろうよ」
「ポニー、いやだ置いてかないで」
「ポニー、草原で待ってる…」

あの子が駈ける青空の下
髪をなびかせ嬉しそうに
裸足で行くよたららったったったった
共に走るは涙小僧

「ポニー！」……君はそう言った
「ねえ、君、どこかで会ったかな？」
「ポニー、いいねかわいい名前」
「ポニー、さぁ一緒に走ろうよ」

共に走るは大事な人