その声にボクは恋をした
辿った先にいた君は
手は届くのに触れることが出来ない
夢中で手を伸ばしたけど、ダメ
ボクは気付いた
君は笑顔、ボクは必死
君は笑顔、ボクは止まる
君は笑顔、ボクの隣に誰か
笑う君を見ているのはボクだけじゃなくて
笑う君が見るのもボクだけじゃない
独り占めが許されなくて
でも少しでも長く傍にいたくて
ボクは君の横で、君の声に耳を傾ける
雑踏の中に見つけた花は
無防備にボクへ笑いかける
ボクの汚さなんてお構い無しで
凄く恥ずかしくて、凄く嬉しい
それはボクだけじゃなくて
花の周りに人が増える
隣の人と目が合って、少しどもって、笑ってしまう
ボク以外にも君に恋した人が
集まって、照れて、笑ってしまう
君は魔法使いなのかな
君から笑顔が広がって
こんなにも沢山の笑いが生まれた
手は届くけど触れない君
もう少し傍で聞いていたい
その魔法のような声を
もう少し傍で見ていたい
その魔法のような笑顔を
またあの雑踏のなかに戻っていくボクを
君は笑顔で送るだろう
また君の元へ来たボクを
君は笑顔で迎えるだろう
そして魔法は広がって
笑顔の花が今日も咲く
恋したボクにも花が咲く
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想