寄る辺ない人混みにあのひとを想うと
冷めていた心に火が灯る
氷を溶かすように
肩に溜まった強張りが解けてゆく

悪戯な瞳に含みのあるその笑み
隠された何かを知りたくて
質問が溢れて
はてなの渦に溺れゆく別れ道

この出会いの行方
識ることは叶わない
危ない橋、叩いたらくずれそうで
やみくもに手を振るよ

「好き」
その気持だけで
与えられているよ
押し付けないようにするには
なにを贈ろうか

忙しない日常が繰り返すばかりで
追われてる自分の言い訳も
「変われるよ、今から」
そのひと言で打ち返される始末

負け越しが続く会話を思い返すと
手放した夢さえ悔しくて
コーヒーの残りを
ひと息に飲み下して考える

ただの否定形なら
こんなにも悩まない
霧の向こう、あのひとと同じ景色
そこに辿り着きたい

「好き」
その気持だけで
歩き続けられる
凸凹な山道選んで
どんぐり集めようか

必要なものなんて
みんな持ってるだろうから
マグカップをふたつと
「馬鹿じゃないの」って言われるくらいの
たくさんの無駄を担いで
会いに行くよ

まるで理に適わない
説明は意味がない
でも言葉をまだ知らない昔から
みんな知っているだろう

「好き」
その気持だけで
いのちが動き出す
満たされたくて、でも捧げたくて
もがき続けるだろう

「好き」
その気持だけが
世界を色付ける
美しくも醜くもあるけど
それは本当なんだ

落ち着かぬ徒然にあのひとを想うよ
今日もまた現を抜け出して

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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【重音テト】好き【オリジナル】歌詞

『【重音テト】好き【オリジナル】』の歌詞

閲覧数:48

投稿日:2019/04/29 02:39:02

文字数:634文字

カテゴリ:歌詞

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