養花天

春が訪れて一年目、狭い新宿で
まだ肌寒いのに薄着の僕だ
俯く僕の足元に広がる養花天
鈍色の空を歩いた

朝が怖くなったのは
大人になった証拠だ
また今日も夜が沈む

自分に嘘ばっか吐いて
まだ暗い空を見上げ
今日も溜め息混じりに桜泣く
真っ白な人生にそっと
涙が舞い散ったら
昨日までよりもずっと、ずっと
色付いているだろう

長い眠りから覚めて後、僕らは四十年
僕の生きる価値に値は付かないし
夕暮れの電車置き去りの心は養花天
今日も生きていたのかな

春が嫌になったのは
君の所為だった筈だ
また僕は夜に沈む

心にも無いことを言って
やりたくも無いことをやって
今日も風に晒された夢は亡く
真っ黒な感情はきっと
過去の僕への対価だ
今の事さえもずっと、ずっと
分からないままなのに

涙は美しい、美しい、だから
堪えるのはもうやめて
散り際は美しい、美しい、だから
生きることが全てじゃないだろ

自分に嘘ばっか吐いて
まだ暗い空を見上げ
今日も溜め息混じりに桜泣く
真っ白な人生にそっと
涙が舞い散ったら
昨日までよりもずっと、ずっと
色付いているだろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

養花天 歌詞

閲覧数:1,058

投稿日:2019/04/26 21:39:52

文字数:486文字

カテゴリ:歌詞

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