泡沫（うたかた）傾（かたむ）く伽藍堂（がらんどう）
参考書に貼った付箋を棄てて
下らない事にも賛同、感動
今日も曖昧の街を征け

All right！
「君等の才の替えよ」
用意周到な事ですね
何時（いつ）しかの話に花が咲くの
昔に縋（すが）って惨めな事で


目抜き通り照らす街頭は不要
疾（と）うに舞舞螺（まいまいつぶり）の様（よう）
眠気と虚（うつ）ら気な逍遥（しょうよう）も不問
境（きょう）も廃退の都市を踏め

到来！
「君等の最終点よ」
用意周到な事ですね
夢現（ゆめうつつ）天下の絶望譚よ
賺（すか）しに惑ってお辛いでしょう？

難しい言葉を御使いに成るね
御疲れには成らないのでしょうか？
彼方朧気な記憶を紡いで
忘れない様に書き留めた

悲しみが僕等を追い越す前に
漂う涙を拾い集めた
遥か遠い日の賛美口遊む
音を断つ為に屈んでた

耳障り拍手鳴り止んで
僕等未だ偏（ひとえ）に笑っているの
忘れたい事を想い出して
大切な言葉は忘れて仕舞うから

未だ朝は只々花がはらりと
散り逝く様を眺めているから
風向きが定まらず又藻掻いた
苦しみの中遊ぼうか


強（したた）か高々可算（たかだかかさん）の愛情
瘴気（しょうき）磊磊（らいらい）に蔓延（はびこ）りて
詰まらない話の残響は愚問
暴徒介在の先を知れ

Don't like！
「君等の解は愚弄よ」
用意周到な事ですね
恙無（つつがな）い命の見聞録よ
妙に淡々と進むのでしょう？

小賢しい言葉を御使いに成るね
自己嫌悪に陥らぬのですか？
最中轟け慟哭を紡いで
喉を裂く様な歌聲を

徒花（あだばな）を手向（たむ）けた彼（あ）の日の事を
語る僕等の波の征く末よ
去るも此処に居た証を残して
次の街迄（まで）歩こうか

実らない想い掻き消して
僕等は馬鹿らしく笑っているの
叶わない夢を蹴飛ばして
大切な物から壊れて仕舞うから

端（はな）から馬鹿な浅はかな話は
子供の頃に信じた話だ
空回る過去に絡まる悶える
僕等の明日を描こうか


暖かかった空々（からから）な身体は
儚かったが粗方（あらかた）語（かた）らった
宛（さなが）ら彼方が逆さな様（さま）だな
転（くるり）と街を見下ろした

叶ったが話さなかった儘（まま）だな
貴方の望んだ僕の儘かな？
神様みたく崇め奉れば
僕等の聲を断てるでしょう？


意味の無い祈り象って
僕等は未だ理想を擦（なぞ）っているの
何も無い街を見下ろして
僕等は僕等だけで笑い合えるから

去らば花束や忘れた想いよ
次に征くからさ邪魔ならするなよ
風が又吹く標と成らずとも
何時か此の日々を語ろうか