![ジャケット](/r/images/card/600/ia.png?20241011)
梅雨明けの日差しのせいか
何となく憂鬱なのは
茹だるような季節のせいか
君といるのに上の空なのは
喉の奥から吐き出して 何か変わってしまうなら
このままでもいいと思った このままでもいいと思った
熱を帯びた息の底が 生ぬるく渇いたせいで
君への想いや煩いを 飲み込む度嫌な味がした
空っぽな胸を張って手を伸ばしても
君のシャツの裾でさえ掴めない
纏わり付いたように離れないのは
君の横顔や匂い
取り去ってしまいたいのは
息を潜めた微熱
拭い去ろうとして気づけば染みになった
傷つかないように冷ますために零した涙
焼けたアスファルトと青の間を二人で歩いた
体の隙間まで通った季節の風で思い留まる
塞がった喉で息が苦しいんだよ
全部全部吐き出せればいいのに
君が残した熱は肺を伝って瞼の裏で滲む
言葉よりも涙の方が先に溢れてきたよ
背伸びをしてみたって臆病なままで
何も言えないまま遠ざかる二人の距離
変わり続けていく歩幅が切なくて
ただその背中を見ているだけだった
ほんの一瞬だけでも
君の日々の中に僕はいたのだろうか
気づいてくれたのだろうか
纏わり付いたように離れないのは
君の温もり全部
取り去ってしまいたいのは
飲み込んでしまった言葉
拭い去ろうとして気づけば染みになった
赤く染まる頬を冷ますために零した涙
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