「Unofficial」

言葉は人を傷付けるけれど
言葉を傷付けるのは人
見えないフリをし続けることを
一概に悪とは呼ばない

明日が来る保障なんて無いのに
「また明日」って懲りずに言うんだ
当たり前に消費される時間を
永遠と名付けてしまわぬように

衰弱を始める時代の中

煙のような息を吐き出して
見上げた空は儚くて
非公式の美しさこそが
何よりもかけがえが無い

口巧者の雨に釣られるように
独り言をぽつりと落とす
それはまるで光る一等星の
下界への空しい訴えのようで

排気ガスは僕らを尻目に
愚直に空を目指す

例えばこの概算の不備だけ
白紙に戻しておいてよ
誰もが皆すれ違いの先
正しい道を歩いていく

暗礁に乗り上げたのは
隠す必要の無い
感情の歪曲、螺旋に続いて
僕を翻弄していく

煙のような息を吐き出して
見上げた空は儚くて
非公式の美しさこそが
何よりもかけがえが無い

(Go further and further and further without fear)
口実を切り裂いて
(Go further and further and further without fear)
一切の劣等感を捨てて