17歳サマー

６．
出来損ない。落ちこぼれ。無能。
無遠慮に向けられる失望の目。遠くから聞こえてくる嘲笑。それらに対して何の抵抗もできない自分自身の無力感。
小さい頃の思い出は、真っ暗で冷たいばかりだ。
大道芸人や手品師たちが集まる街の広場で、私は毎日歌っていた。
だけど、誰も私の歌なんて聞いてくれなかった。
「...

意味と夢と命を集めて
作られてしまって身体は
終わった命を蒸し返す機械らしい
【これは彼の昔のお話】
人一人は涙を流して
「また会いたい」と呟いた
ハリボテの街の終末実験は
昨日時点で予想通りグダグダ過ぎて
その時点でもう諦めた方が良いでしょう？
次の二人は　街の隙間で...

BPM80
優しさを探した　青い血が流れた
大切なのに痛みに気付かなくって
無邪気過ぎた季節　夕闇に染まる頃
君はどこにいるのかなぁ
枯れないで　枯れないで　芽吹くつぼみ
後を引く夢の別れのように　明日に続く
年を重ねて　どうでもよくなる　足りない自由を素通りする
いつも通りに戻る前に　少し感傷に浸...

BPM　120
僕が側にいないとき　君は誰と過ごしてる？
おしゃれなカフェ向かい合い　内面からの笑顔
君の特別になれる　そんな人に嫉妬して
容姿、キャリア、優しさと　満たしたい合格点
固執するの　みっともない
ヒトリジメ　共有財産じゃ我慢の限界
その手に触れたくて　思い巡らして
村八分恐れないくらい...

1A
日々の場所に、日々の時に　隠す弱み、かぶる笑顔
1B
それしかないそれしかない　生きるために選んだすべ
1S
握られてはならないと気づいた　向き合うたび探られていくたび
いたい いたい赤色広がって
使われたら生きていれなくなる　置くの奥に鍵幾重かけては
でも時にはそっと抱きしめてる
2A 1...

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