頬を伝う雫は冷たいけれど
落ちる涙を、隠してくれる。
心の箱には届かないけれど
流れる音で、癒してくれる。
ねぇ 慰めてくれてるの?
優しいのね。
私は「私を好きな貴方」を
愛してる訳じゃないのよ
貴方にどんなに似た人だってだめなの
それはあくまでただの似た人
私は「貴方」が好きだから、貴方がいい
何時になるかはとても読めないけれど
虹と青空、連れてくる。
濡れた頬を、瞳の色温度を
溶かして彩りを、与えくる。
ねぇ 側に居てくれてるの?
声よ届いて。
君のね、ゴツゴツした骨格が
鋭く光る眼が、少し
太い声がすきなの、すきなの。貴方を
きっと半分も知らないけど
ゆっくりでいい、見せてほしい。魅せてほしい。
何でとか何処がなんて
ベタな質問はやめてね?
この感情は理屈じゃないのだから。
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