短編小説『モブの葛藤』
はじめまして、私はとある小説のモブです。
私たちモブは、何かあったときの野次馬だったり
その場の喧騒を表すような時に使われますが
やっぱりモブだって目立ちたいです。
ですが目立っちゃうとモブじゃ無くなってしまうし、
だからと言って味気ない生活を送るのも如何なものかと思われ...
なのでこうやってたまに「未成年の主張」よろしく「モブの主張」の場も設けて貰いたいものです。
...え?そもそも名前も無いような人が出るものじゃないって?
私たちにだって名前くらいあります。ただ、モブ故に小説内で出てこないことが多いだけです。
ほら、たまに居るじゃないですか。物語の主軸の後ろで
「山田~、それ取って~」
「おい田中、あれちょうだい」
とかいう会話。この山田や田中だって名前はあるけどモブ扱いでしょう?
なのにモブは名前が無いと思われがちなんです。
まあたくさん名前が出てきても覚えられないでしょうし...
おっと、もうそろそろお時間のようです。
それでは私はまた、どこかの物語でモブとして生きていきます。
では、またの機会に。
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