塚原吉彦です。

それは私が大学時代に経験した、本当に背筋が凍る恐怖体験です。サークルの友人たちと一緒に、夏休みを利用してキャンプに出かけた時のことです。私たちは、誰も訪れないような山奥のキャンプ場を探してテントを張り、夜には焚き火を囲んで怖い話をしたり、星を見たりとリラックスした時間を楽しんでいました。しかし、その夜、私は忘れられない不気味な体験をすることになったのです。

### キャンプ場での奇妙な違和感

夕食を終え、夜も更けた頃、皆が眠りにつこうとした時に、一人の友人が「なんか変な音がする」と言い出しました。最初は冗談だと思い、誰も気にしていませんでしたが、よく耳を澄ませてみると確かに遠くから、ざわざわと何かが動くような音が聞こえてくるのです。周囲には私たち以外のキャンパーも見当たらず、山の中で聞こえてくる音にしては少し異様な雰囲気が漂っていました。

### 音の正体

最初は動物の気配かと思いましたが、その音は次第に私たちのテントの方に近づいてきました。どうしても気になり、懐中電灯を手にして音のする方へと向かってみると、背の高い木々の間に人影が見えたのです。暗闇の中に立ちすくむその人影は、こちらをじっと見つめているように感じられました。

その時、一瞬だけライトでその姿を捉えたのですが、その影は顔がないかのようにぼんやりしていて、表情が全く読み取れませんでした。私は慌ててライトを消し、友人たちに「何もいない」と伝えてその場を離れましたが、心臓の鼓動が止まらないほどの恐怖を感じていました。

### 忘れられない夜中の出来事

寝ようと試みましたが、何かに見られているような不安感がどうしても拭えませんでした。さらに奇妙なことに、夜中の3時頃、テントの周りを誰かが歩いているような音がまたしても聞こえてきたのです。友人も皆、異変に気づき始めて、無言でじっと耳を澄ませました。

しばらくの間、テントの周りを歩き回る音が続いたかと思うと、今度は「カサカサ」と何かが地面を這うような音が聞こえてきました。誰かがテントのファスナーを開けて覗こうとした時、急にその音が止まり、静寂だけが辺りを包みました。何も見えない暗闇の中で、ただ冷たい空気と張り詰めた緊張感だけが漂っていたのです。

### 朝を迎えた後の発見

私たちはほとんど眠れないまま夜を明かし、朝日が昇るとすぐにテントを片付けて帰ることにしました。誰もが無言で急いで荷物をまとめ、すぐにその場所を後にしました。帰り道、恐怖で疲れ果てていた私たちは、自分たちのキャンプした場所近くの道に小さな祠があるのを見つけました。地元の人に話を聞くと、その祠は事故や事件で命を落とした人の霊を鎮めるためのものだというのです。私たちがキャンプをした場所がそのすぐそばであったことに、皆はただ黙り込むしかありませんでした。

### 忘れられない教訓

この体験は、今でも私の記憶に強く残っています。何かしらの説明がつけられるかもしれませんが、あの時の不可解な音や見たものは、私にとっては現実を超えた恐怖の体験でした。それ以来、山奥のキャンプ場を選ぶときは、必ず地元の歴史や背景を調べるように心がけるようになりました。

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【塚原吉彦】本当にあった恐怖体験:山奥での怪奇現象

塚原吉彦の体験談です

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投稿日:2024/11/11 17:37:18

文字数:1,345文字

カテゴリ:AI生成

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