＜終わりの日＞


午前六時半　そっと窓を開け
夢から覚めた僕は言った　「今日が終わりの日」
テレビでわめいてる　眼鏡のニュースキャスター
いつも通りの朝が来ない　ま、そりゃ仕方ないか

警報だとかなんとか　それが　それで　あれが　どれだ？
僕は僕で気にせずに　明日も　今日も　嫌なことばかり

街に出てきて　歩いてみても
しんとしたまま　誰もいないよ
明日もこのまま？　何もないまま？
続いていくのかな？

そんな風にさ　思うこともさ
たぶん今日だけ　そんなものだよ
明日がないなら？　何もないなら？
ちょっとメランコリー


家に帰ったら　テレビの中すら
誰も彼もが口を閉じる　「今日が最後だ」と
無口すぎる朝　鳥の囀りが
なんだか平和そうだったよ　呑気に響いた

逃げ出せだとかなんとか　それが　それで　あれが　どれだ？
僕はひとり部屋の中　明日も　今日も　流されてゆく

丸い地球を　クルリ回せば
なんてことない　どこも「ここ」だよ
今日が最後だ　そんなことさえ
なんで知らなかった？

さよならみんな　気付けなかった
仕方ないかな　それが全てか
今日が最後だ　そんなことさえ
どうにもならないや


目をこすり　そっと窓を開け呟く
「君は言うかもな　そんなこと起こるわけない、と」


いつも通りの　ホットココアを
温めながら　ふと思うんだ
昨日と同じ　毎日なんて
いつまで続くのか？

いつも通りに　朝を過ぎたら
なんてことない　虹が出てたよ
「さよならみんな」　それがいつだか
誰にもわからない


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ごぜんろくじはん　そおとまどをあけ
ゆめからさめたぼくわいいた　きょおがおわりのひ
てれびでわめいてる　めがねの（にゅう）す（きゃす）たあ
いつもどおりのあさがこない　まそりゃしかたないか

けいほうだとかなんとか　それが　それで　あれが　どれだ
ぼくわぼくできにせずに　あすも　きょおも　やなことばかり

まちにでてきて　あるいてみても
しんとしたまま　だれもいないよ
あすもこのまま　なにもないまま
つづいていくのかな

そんなふうにさ　おもうこともさ
たぶんきょおだけ　そんなものだよ
あすがないなら　なにもないなら
ちょおとめらんこりい


うちにかええたら　てれびのなかすら
だれもかれもがくちをとじる　きょおがさいごだと
むくちすぎるあさ　とりのさえずりが
なんだかへいわそおだあたよ　のんきにひびいた

にげだせだとかなんとか　それが　それで　あれが　どれだ
ぼくわひとりへやのなか　あすも　きょおも　ながされてゆく

まるいちきゅうを　くるりまわせば
なんてことない　どこもここだよ
きょおがさいごだ　そんなことさえ
なんでしらなかあた

さよならみんな　きづけなかあた
しかたないかな　それがすべてか
きょおがさいごだ　そんなことさえ
どおにもならないや


めをこすり　そおとまどをあけつぶやく
きみわゆー（いう）かもな　そんなことおこるわけないと


いつもどおりの　ほおとここあを
あたためながら　ふとおもうんだ
きのおとおなじ　まいにちなんて
いつまでつづくのか

いつもどおりに　あさをすぎたら
なんてことない　にじがでてたよ
さよならみんな　それがいつだか
だれにもわからない