届かない言葉を　何度も　何度も
無機質な瞳に語りかけた
思いを込めて口にすれば
心だけは届くと　ただ　信じたかった

人はいつも　時に追われ
出口のない迷路を　迷いながら進む
目の前のことだけで手一杯で
大切なものを　置き去りにしてゆく

手を伸ばしたら
届くはずだった
振り返っていれば
気づけれた
いつもそこに　あなたがいて
寂しそうにしていたこと

人はいつも　全てが終わり
戻れない場所に　立ってから気づく
こうすればよかった
ああすればよかった
もはや意味のない　いくつもの「もしも」

行きたい場所
欲しがっていたもの
願っていた
ささやかな希望
また今度と　明日に回して
その日が　来ないこと　気づけずにいた

届かない言葉を　何度も　何度も
こちらを見ない瞳に語りかけた
祈りをこめて口にすれば
思いは届くのだと　ただ　信じたかった

できることはあったはず
共にあれた日々も
もっともっと長く　あったはずで
もう二度と戻らない
あなたという存在
今が全て夢なら　よかったのに

　伝わらない言葉
　失ってゆく言葉
　喋ることすら　できなくなって
　意思を伝えられず
　思いを伝えられず
　ただ死だけがその先に　待っていた

届かない言葉を　何度も　何度も
最期の瞳に　語りかけた
愛しています
ずっと幸せでした
けれど伝えられなかった言葉

　------イキテ------

届かない言葉を　何度も　何度も
あなたに向けて　語りかけるよ
あなたの家族で幸せだった
唯一つの　永遠の思い
　
あなたの家族であれたことが
私の誇り

　デモ　モット一緒ニ　生キタカッタ