嘘で自分を塗り固めた
悪い気はしなかった
ありのままの自分を
否定されるくらいなら
笑っていた方がマシだ

嘘で人を救ってきた
見返りは要らないけど
独り善がりの正義だけど
ただ一言“ありがとう”って
感謝されるのが好きだった

嘘をつき続ければ
社会から認められる気がした
就活や営業とか
みんなも多分同じでしょ?
どうでもいいけどさ

幼い私と親からの期待
嘘でもいいから笑いなさい
アナタがいい子にすれば
アナタが我慢すれば
アナタの周りは平和だから

今でも迷子の私
人混みに呑まれてく
泣き場所を探すうちに
自分が分からなくなって
海底まで堕ちてく

泣き方を忘れた
みんな私から去った
孤独を紛らわせようと
鏡の私に笑いかける
これで良かったんだよね?

嘘をつくのを辞めた
それでも状況は変わらなかった
偽りの自分を演じるのは飽きた
嘘も本音も受け入れて
それが出来たらいいのにな

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

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