A
拝啓、ぼくのお友だち
もう桜は咲いたかな?
ぼくと君が会えたのも
こんな香りの頃ですね

B
あの時ぼくは淋しくて
駄々をこねては見栄っ張り
しょっぱさばかりで満たされてた
君に会うまでは

S
東の風が叩くから
ぼくは窓を開いたんだ
手探りで開けるぼくが触れた
君が連れる春


A
そうそう、ぼくのお友だち
まだあの樹はあるのかな
甘い木々に紛れてた
木蓮はもう落ちたかな

B
雨より優しく降る花は
柔く音無く触ってく
不意に口を撫でていったね
君だったんだろう?

S
西日がゆるり下りたから
ぼくは君を抱いたんだ
震え掴み掻く指が触れる
君が連れる春


C
それではそろそろ
おしまいです
どうか元気で
いてください

きみがくれた
ことのはの春は
いつまでもぼくに
あるのです

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ことのは

鵺となった鶫に宛てた、盲目の男の子のお話。
暖かければあたたかいほど、春の名残香は嗅ぐものには残酷でもあるのです。


2019/9/29
改稿

こう、古典的内容を現代っぽく書きたかった。

閲覧数:221

投稿日:2015/09/29 23:25:52

文字数:347文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

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  • 霧姫 知華

    霧姫 知華

    その他

    おぉ、一色さん。ごぶさたしております。
    作詞交流スレも最近は盛んなので、よろしければ書き込みされてみてはどうでしょうか?(^^)

    2015/09/30 15:24:27

    • 一色

      一色

      しばらくぶりですー挨拶して早々、消えちゃってすみません。
      ちょっと色々ありまして、やっとこさコラボに参加意欲がでたので、改めて以前投稿させていただいたものに手直しを加えてみました。
      ちょっと今立て込んでるのですが、これを材料に作詞スレに参加させてもらおうと思ってます。

      またよろよろしくです。

      2015/10/02 00:08:21

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