森で孤独に生きる寂しさ
人はボクを闇に押し込んだ
自分を守るため逃げていく
それでもボクは人が好きだった


森に囲まれた 小さな村
そこに怖がりな少女がいた
強くなるために 頑張ったけど
どうしても強くなれなかった

村を囲んでる 大きな森
そこに怖がられるボクがいた
人に好かれるよう 頑張ったけど
それでも仲良くなれなかった

森に肝試しで 来た少女
ボクは泣き叫ぶ君を見た
どうしたのか分からず寄ろうとした…けど
自分の姿を思い出した
人間と仲良くしたくて
人間と遊んでみたくて
「これがチャンスかもしれない」と
ボクは少女の側にゆっくり近付いた

森で孤独に生きる寂しさ
人はボクを闇に押し込んだ
自分を守るため逃げていく
それでもボクは人が好きだった


涙で濡れてる 少女の顔
それはボクを怖がる顔だった
ボクは少しだけ 諦めたけど
どうしても仲良くしたかった

少女は震えて 口を開く
「私を殺さないでください」と
「森の化け物は人を襲う」と
言われてるから 仕方がないさ

ボクは顔を隠し 声を出す
「君を襲ったりはしないよ
どうしたのかなって思ったんだよ」そして
すぐに側の木に隠れたんだ
逃げないでね…と思いながら
怖くないよ…と思いながら
「それならもう怖くない!」って
少女はボクの側にゆっくり近付いた

森で2人で過ごす楽しさ
人一倍怖がりな君が
こんなボクと仲良くしてくれる
毎日がすごく幸せだった


時間はあっという間に経って
この噂は村に広まる
こんな大騒ぎになると思わず…でも
自分の立場を思い出した
人間と仲良くしたくて
人間と遊んでみたくて
「化け物は消えてしまえ」って
ボクは本当に嫌われていたんだね――

村を囲んでる 大きな森
そこに怖がられるボクがいた
人が馴れるため 頑張ったけど
それでも仲良くなれなかった

森に囲まれた 小さな村
そこに嫌われてるボクがいた
火を点けた棒が 近付いてくる
泣き叫ぶ君が目についたよ

宝物が壊れるような
家族が離れていくような
「あなたのことが大好き」って
あの時はすごく嬉しかったのになぁ…


――暗闇(ここ)で孤独に生きる寂しさ
人はボクを闇に押し込んだ
自分を守るため逃げていく
それでもボクは人を嫌わない

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怖がりな少女と化け物のボク

村で暮らす怖がり少女と森で暮らす化け物少年の出逢い、短い幸せ。

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投稿日:2012/07/13 09:21:44

文字数:952文字

カテゴリ:歌詞

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