「ちょっと待ってよ!」
わたしは部室を出ていった緑絵グミを慌てて追いかけた。
わたしたちが向かったのは、三年生の階へ向かう階段の踊り場だった。
そこには薄紫の髪の女の人がペタンと座っていた。
緑絵グミはその女の人に
「大丈夫ですか?結月先生」
と言った。
どうやらその人はこの学校の先生みたい。わたしは知らなかったけど。
「う~ん、特にけがはないけど・・・」
「?何か気になることがあるのでしょうか?」
「なんか、誰かから押されたみたいなのよね・・・」
『ええっ!!』
最後のはわたしとルカだ。
というか、押されたって・・・
学校で殺人未遂事件発生!?
ここ、大丈夫?
「で、階段を降りようとしたら、背中を押された、と」
「そうなんです、赤原先生」
う~んとわたしとルカの担任の赤原先生はうなった。
まぁ、そうだろうね。
今、困った顔でうつむいてる結月先生はよく転ぶそう。
で、その度に先生たちが駆けつけるという騒ぎになるとか。
「でも今日は・・・」
「押された、本当にそうなんですね?」
緑絵グミが先生に聞いた。
「うん。確かよ」
先生が答える。
「一体誰がそんなことをしたのかしら?結月先生にそんなことする人がいるなんて・・・」
これは赤原先生。
確かにこんなことをする人っていうのは、たいてい相手に恨みを持ってて
「あの女が許せなかったの・・・」
とか泣いたりするのよねぇ・・・そんなので許されるわけでもないのに、ね?
「でも、誰もいないはずなんですよね?」
これは生徒指導部の山田先生。わたしとルカをにらんできた、あいつだーーー!!!
「ええ。わたしが見回ってたので・・・」
と結月先生。
「あ、でも私先生の声を聞いたとき、階段の途中だったんですけど・・・先生の声を聞いて慌てて階段を登り切ったら、東階段の方に駆けてく生徒を見ました」
『!!!』
「それは本当なの?及川先生」
と赤原先生は今年から新しく入ったという及川先生に聞いた。
及川先生はうなずいて
「はい。確かに一年の緑の体操服を着た生徒が駆けていくのを見ました」
先生たちは一瞬で渋いこころになった。と思う。
生徒が犯人だとしたら大変なことになるからだ。
「とりあえず先生方、結月先生の声を聞いたときそれぞれどこにいらっしゃったのか、教えていただけますか?」
緑絵グミが言った。
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