ぱちり短絡する頭に
かたり打ち捨てられた記憶
こつり叩いてみた頭に
ぐらり夢から醒めた景色

もっと働きたかったなんて
そっと呟いてみたりして

ゆるりひとつネジが緩んで
かちりふたつ欠けた歯車
ぽとりぽとり崩れてくわたし
ぱちりぱちり胸の奥深く

ふらり揺られた視界の端
ゆらりこなごなの影ひとつ
くらり声にならない声で
ひらり呼んでいたのはあなた

やっと変わることがあるなら
きっとふたりが出会うことで

ぱらりひとつ雨が打ち付け
はらりふたつ風にさらされ
ぎしり軋み動かないわたし
がたり脆く動けないあなた

言葉交わしたわけでもなく
傍に寄り添うわけでもない
けれどそれでも救われたと
思うそんなガラクタエレジー

ぽろりぽろり雫零れて
ふわりふわり浮かぶ寂しさ
ちくりちくり胸を刺す痛みも
すべてすべて大切な痛み

ちらりちらりちらつく終わり
じわりじわり滲む淋しさ
ほろりほろりガラクタでもいい
ふたりここに確かに生きた

そんなふたりのガラクタエレジー