『KAITOの種』なる物を友人から譲り受けました。
種、とは言うが"生物"だそうで。
友人いわく『お前なら絶対可愛がってくれる!』とのコト。
種はアイスに埋める、アイスは切らなさいように。など、アドバイスを頂きました。
どれだけアイス好きなんでしょうか。まあ、私も好きですけど。

帰りにカップアイスを4箱買い、スーパーの女性店員さんに不思議そうな目を向けられながら帰宅。早速、種を埋めようと、ストロベリー&チーズケーキのアイスとマンゴーのアイスを取り出し、悩んだ揚句ストロベリー&チーズケーキを選んだ。
アイスの真ん中に種をさし、冷凍庫にしまう。

どのくらい時間がかかるのでしょうか…。
ぼんやりと時計を見て、鞄から三分の一ほどの所に栞のある本を取り出す。

どんなコなんでしょう…名前、考えなければなりませんね。

本を開いても目をくれず、色々な思考を巡らせていると、冷凍庫から"カタッ"と云う音がした。

もう、こんなに時間が経ってましたか。

時計を見て、冷凍庫に向かう。

扉を開けるとアイスのカップの淵を持ち、立てているその子と目が合った。

「あ。」

と声を立てて、彼は次の瞬間にはアイスのカップの後ろに隠れた。
「あ、あの、俺…あの…、あなた…ま、ますたぁ…ですか…?」

その子はオドオドと私に訪ねる。
「はい、私がマスターです。怖がらないで出てきてください。」
微笑みながら声をかけると、彼は恥ずかしそうに私の前に出てきた。
「ますたぁ、これから、よろしくお願いしますです。」
と、丁寧にお辞儀をした。

髪が揺れる、綺麗なクリーム色に少しキツ目のマッドピンクのメッシュ、同じマッドピンクの瞳に、淡いピンクのマフラー。

気弱そうなその子は、私に向かいはにかんで見せた。
「随分と可愛らしいんですね、あなたの名前、もう決めてあるんですが…」
その子を冷凍庫から出し、リビングのソファに座らせると、嬉しそうに私を見上げている。

ちょこんと座っていると人形みたいですね…小さいし。

「ますたぁ?」

声をかけられ、指でそっと頭を撫でる。
「あなたの名前、ミックがいいんです。ストロベリー&チーズケーキのミックスなので、ミック。どうでしょう?」
微笑んでその子を見ると、彼は目を輝かせて私を見ていた。
「ミックスの、ミックですか…嬉しいな、ますたぁ、ありがとうです。」
満面の笑みを浮かべ、ミックはソファの上でお辞儀をした。
「これから、よろしくお願いしますね。」
私も笑顔でそう返す。
「俺こそ、よろしくお願いしますです。ところでますたぁ。」
ミックは正座したまま私の顔を見て小首を傾げる。
「ミックスって、なんです?」
これから、一緒に生活するにおいて、課題が増えましたね。

私はミックに、名前の意味を教えはじめた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【種KAITO】種KAITOと私【亜種に注意】

種KAITOに挑戦!
小説には不慣れで時間がかかるとは思いますが、どうぞよろしくお願いします♪

本家様
http://piapro.jp/content/?id=aa6z5yee9omge6m2&piapro=3msqn9uap2mp5023vaggkibi86&guid=on

閲覧数:79

投稿日:2010/02/28 16:26:47

文字数:1,172文字

カテゴリ:小説

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  • 氷村

    氷村

    ご意見・ご感想

    こんにちは。氷村です。
    わざわざご報告ありがとうございます!

    アイスの影響もあるのかもしれませんが、種の子はマスターの性格にも影響されるのでしょうか(笑)
    穏やかに会話しそうなふたりですね。
    これからも頑張ってください!

    2010/03/01 03:19:05

  • 霜降り五葉

    霜降り五葉

    ご意見・ご感想

    おおー。ミック君ですか!
    どんな子なのか楽しみです。

    2010/02/28 17:25:08

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