『カメリア～ラストワルツは貴方と～』（曲募集・イラスト募集）

揺れて光るシャンデリアの様に　紳士淑女の輪が廻る
貴方の白い手袋に手を、身を任せ大広間へ

眠りを知らない館の宴は　とりどりの運命を飲み込んで
素知らぬ微笑を浮かべて酔いしれてゆく　ただ一夜儚い夢

踊る踊って　時代【とき】の波に呑まれ　
行く先決める事　できない小さな小舟
貴方に縋り無邪気に微笑んだ　毎日幸福で
そう、だから、涙はいらないわ。

この舞踏会【うたげ】が終り夜、明ければ　甘やかな夢醒める時
それまで腕は放さずにいて　痕残るほど強くして

その長い指先で絞めてくれたら　幸せの中で眠れるから
境界線その手袋を取って触れて　私の内部【うち】直に深く

踊り踊って　未来【あした】を忘れましょう
この胸に咲いてる　カメリアの華口吻【くちづ】け
ダンスタイムに咎める者はない　寄り添って見つめて
愛し合う　身分差など超えて

いつも他の誰かの手の中にあった　私の運命【カメリア】は
それを悲しいと気づく事などなかった　貴方を想うまで

踊る踊って　明日の朝が来たら
貴方が名前で　呼ぶ事はなくなるのね
それでも側にいてくれるのでしょう？　永遠に離れず
そう、だから、涙はいらないわ。
　

ライセンス

『カメリア～ラストワルツは貴方と～』（イラスト募集・曲募集）

恋太郎-Ｒｅｎ

元・情緒不安定な僕様の曲への応募用歌詞です。
http://piapro.jp/t/QZA9

採用には至りませんでしたが、お気に入りの歌詞なので、どなたか女の子ボカロに歌わせて下さる作曲家様がいらっしゃいましたら大歓迎です。
その際は歌詞のお直しも承りますので＾＾

鹿鳴館の様な場所と時代を背景に、お嬢様と執事の悲恋を書いてみました。

明日別の家へ嫁ぐ事が決まっているお嬢様。でも愛しい執事は生涯「執事として」でも側にいてくれるから泣かないわ、という内容です。

カメリアには色々な花言葉がありますが、そことも若干かけてみてます。