ポツリと落ちる　雫の音
何故か耳によく響くの
頬を伝うのは　私の瞳(め）から零れた泪(なみだ）
・・・わたしは泣いているみたいです。

現実(いま）から離れようとしたあの日
いつの間にか堕ちていた　泡沫の様に　溶けて消えた
どうして、こんなに辛いのでしょうか？
・・・あぁ、いたかったんだ　あっちの世界に

『助けて』という言葉が
私の理性を削っていく
誰も立ち止まり　見てくれないのは
とっくの　とっくに　分かってたわよ

『生きる』って　何なの？
この世界でそれを許してもらった者は、
永遠(とわ）に存在(いき)て良い訳じゃないんでしょ？
そんな事があるのに、許されなかった者は
どうしたら良いのですか？


プツリと消えた　私の道
もう取り戻せないのよ、分かってるでしょ？
偽善者が泣くなか　あの子は違うの

どうして？そんな顔するの？
どうしてあなたは違うの？
・・・あぁ、本当に悲しいのね

『生きる』って　何なの？
この世界でそれを終えた者は、
必ずも悲しまれる訳じゃないんでしょ？
そんな事があるのに、あの子は違うの
本当に泣いているのよ


もう会えないのよ　分かってるでしょ
もう話せないのよ　あなたにも二度と
だからそんな顔しないで
私がまた泣いているの　分かってるでしょ？

『生きる』って　何なの？
この世界でそれを許してもらった者は、
許されなかった者を見送らなきゃいけない訳？
そんなの嫌だよ、そんなの・・・
『ツライ』って　何なの？
この世界であの子みたいな人達が
人生に何度も遭うって事なんでしょ？
そんな事があるなら、逃げなきゃ良かった
たった一言だけ、言わせて欲しいです


『　　　　　　。』