何気なく見上げた夜空に
いつの間にか月が白く照っていて
満月が近いわねなんて
知らず口元に笑みが浮かんだわ

そんな自分に気づいたときには
雲の陰へと隠れていたけれど

見しやそれとも分かぬ間に
つれないことね 仕方ないけど
ゆっくり眺めたかったのに


偶然人波にみつけた
友達が懐かしくて嬉しくて
重なった視線の向こうで
あの子も笑みをこぼしたと思うの

お互い足を止める間もなくて
すぐに紛れて呑まれてしまったけど

見しやそれとも分かぬ間に
寂しいことね 溜め息一つ
ゆっくり話したかったのに

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57.見しやそれとも分かぬ間に

めぐりあひて見しやそれとも分かぬ間に雲隠れにし夜半の月かな(紫式部)

※「ノベルアップ+」及び個人サイト「篝火」でも公開中。

閲覧数:52

投稿日:2022/10/09 20:18:43

文字数:250文字

カテゴリ:歌詞

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