それでは一つ謎をかけましょう
テーマは「恋」でどうですか

沖の石とかけて我が袖と解く
その心は さあわかるかしら

平気な顔がうまくなったわ
いい比喩でしょうとうそぶいて
日の光を浴びた水面(みなも)が
明るくきらめくように

潮が引いても隠れて見えない
沖の石のように 僕の袖は
君を想う涙に濡れて
今日も明日も 乾く間もないのさ


言葉並べて歌を詠みましょう
テーマは「恋」よ 王道の

つらかった日々も昇華しましょう
芸術の力というものよ

本気にされないようになったわ
余裕の証拠とみなされて
言ってくれなきゃわからないって
咎めていたくせに

身近な人さえきっと知らない
沖の石のように 僕の袖は
恋を嘆く涙に濡れて
いつもいつでも 乾く間もないのに

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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92.沖の石の僕の恋

わが袖は潮干に見えぬ沖の石の人こそ知らね乾く間もなし(二条院讃岐)

※「ノベルアップ+」及び個人サイト「篝火」でも公開中。

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投稿日:2022/06/26 15:41:46

文字数:332文字

カテゴリ:歌詞

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