一冊の本 さらっと差し出して
親しげに君は貸してくれたね
もしもそれが無かったなら
今の僕はいなかったのだろう

それは偶然な そして必然な
今の僕を作り上げた思い出
とても軽率で とても重要な
何気ないこと きっとそれが未来(あす)をつくる

あぁ 君と出会えなかったら
多分僕は僕じゃなかったの
もう二度と君に会えないけど
ありがとうを届けたいよ


「スカートなんて君以外みせない」
笑ってる君は幸せそうで
そんな顔ももう見れない
いつも僕は後悔してばかり

いつか幸せはなぜか崩れると
今の僕は分かってしまったけど
こんな幸せがあるということを
教えてくれた
そしてそれが今も僕に詩(うた)を紡ぐ

あぁ 君と出会えなかったら
ずっと僕は僕じゃなかったの
もう十分君にもらったから
「会いたい」は言わないんだ


ねぇ 君と出会えなかったら
僕は僕を僕と見れないね

ねぇ 君は君であるために
何をもって生きているんだろう
もう何も分かる術はない
ただ祈りをささげよう

もし君と出会えなかったら
多分僕はここにいなかったの
もう二度と君に会えないけど
僕をつくった君だってこと
忘れることはないから

いつまでも君はここにいる