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まっくらな僕の基地(こころ)に 違う色した生き物が来た
そんなとこで何してんのって 妄想主義の
愉快な子どもは笑っていた
現実とは常に非情 優しさのまるでない酷い奴でさ
隣に来た賑やかな 君も知ってるんだろう?
異色は仲間外れなのさ
b
傍らに現れた非日常は 「遊ぼうよ」って
そんな優しい話 あるわけねえんだ
誰よりもひねくれた 僕がぐずる
「そう」だろう?
s
顔を向け合った想い 逃げ出す僕の目線を奪い
不満げな子どもが 笑いながら
嘘だと馬鹿にしていたんだよ
僕が君を今見てる 姿は侮蔑的にみえるかい?
泣き言を吐いていい 今日がやってきてくれた
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ようやく君と僕は 同じ日常の生き物になって
暫く経つ頃にはすっかり 友情主義の
愉快な子どもになっていたね
ヒトなんて常に孤独 一人では寂しくて面倒なもんでさ
隣で笑う鬱気味の 君も知ってるんだろう?
一人はとても苦しいよ
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目の前に現れた恐怖症は 「怖いんだ」って
そんな怯えないでさ 信じてくれない?
誰よりも楽観的な 僕は笑う
「違う」だろう?
s
心を重ね合った想い 駆け出し賑やかに燥ぎ合って
満足げな顔して 笑いながら
基地(こころ)の鍵を共有した
君と僕が今生きる 姿は孤独的に見えるかい?
笑い声を零していい 今日がやってきたんだよ
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どうやら君と僕は 違う世界の生き物のようで
気付いた時にはすっかり 現実主義の
つまらん大人になっていた
現実とは常に無常 融通の利かない面倒な奴でさ
隣に座る躁気味の 君も知ってるんだろう?
家に帰る時間が来たよ
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傍らで誘う非現実は 「出て行こう」と
そんなお伽噺 叶うわけねえんだ
誰よりも大人脳な 僕が呟く
「そう」だろう?
s
背を向けあった想い 俯く僕らの膝元には
不満げな子どもが ぐずりながら
厭だと咽び泣いていたんだ
君と僕が笑い合った 姿は別人のものと成り
苛立ちをぶつけあう 明日がきっと来てしまう
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立ち向かうことも 旅立つことも
大人になった僕らじゃ できやしないけど
出会った嬉しさも 幸福も
後悔なんて絶対にしたくない
無かったことになんて できやしないんだ
「そう」だろう?
s
隠し通す想いを 手紙の中に閉じ込めては
ガラクタのような 秘密基地の
鍵も共に封じ込めたんだ
君と僕が笑い合った 今日は過ぎ去っていき
憎しみをぶつけあう明日になってしまったとしても
この想いも幸福も 消えてしまわないよう
足元に隠していくんだ
a
まっさらな秘密基地は 違う場所の風景のようで
訪れた時にはすっかり 懐古主義の
つまらん大人になっていた
荒れ切った基地の地面 落ちていた手紙と鍵を拾って
隣にいた笑顔の 君を思い出していた
過去の記憶が溢れ出していく
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