それはサンタの最後の仕事でした。


サンタは何時も一番最後にプレゼントを配るのは日本だと決めていました。
理由は簡単。
日本には、紫の長い髪が綺麗な年神様がいらっしゃるからです。
サンタは毎年クリスマスの最後の仕上げとして、年神様に「もうすぐ年が明けますよ」とお伝えしていました。

「さぁ、今年もプレゼントを配り終わったぞ!」
青い髪と長いマフラーをバサバサと風に流しながら、サンタはそう呟きました。
そして、ゆっくりと空を見上げながら、サンタは空の上の上のそのまた上にある、神様がお住まいになる世界へと旅立ちました。

三日三晩
寝ることもなく
ただひたすらに真っ直ぐ

そうして、ついた神の国。
サンタは年神様の家の戸を叩きます。

「年神様、年神様。今年もクリスマスは無事に終わりましたよ。」

きぃっと扉を開けて出てきた年神様は髪を揺らしながら、にっこりサンタに微笑みかけました。

「毎年、毎年、忝ない。どうぞ、我が家にておくつろぎ下され。」
「ではでは、御言葉に甘えて。」

そうしてサンタは年神様の家でお留守番をしながら、今年も問題なく仕事をちゃんと終えることができたのだと肩の力を抜くのでした。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

サンタの最後の仕事

日本の宗教感をおとぎ話風に。
でも仏教が入らなかった…
仏様は地上にいるから、クリスマスが無事に終わったと知っているに違いない!!
神様は天上から、仏様は地上から人を守ってくれてるイメージです。
しかし、仏様は誰にすればいいのかしら?

キャラはなんとなくチョイス。

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投稿日:2010/02/14 23:59:15

文字数:507文字

カテゴリ:小説

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