AM 7:00 起床。ケータイで天気をチェック。『6/23 全国的に晴れ』

AM 7:15 ママの手作り朝食を食べる。毎朝はパンってのはちょっと簡便してほしいけどね。

AM 7:45 制服に袖を通して鏡でチェック。今日も変わりなし! 『いってきます。』と家を出る。

AM 8:15 付属高校前通過 気になる先輩の姿を見つける。

やっぱ今日もかっこいいよ~。彼女とかいるのかなーなんて
考えてると歩いて3分の付属中学の校門が見える。

学校では特に部活もしてないし、何か委員をやってるわけもない。
放課後をたまに友人と街へ繰り出し遊ぶくらいの普通の生活。特に不満もないかな。

そして家に帰って、寝る前に日記を書く。昔からの習性で書かないと眠れないのだ。

ふと昔の日記を手に取る。
書き始めたのは小学生にあがってすぐのころにパパにもらったのがきっかけ。

『6がつ31にち ころんでないた。いたかった。おとこのこがはなをくれた』

支離滅裂。まぁ小学生のころだし・・・
きっと転んで泣いていたら男の子が泣き止ませるために花でもくれたんだろう。

その当時の記憶は日記にしかもう残っていない。

これが私の海乃 凪(かいの なぎ)の日常。

ここまで説明してみてわかるとおもうけど、どこにでもいる中学2年生の女の子。
わかんないっていう奴は作者に文句をいってほしいね。


ちょっと違うのは親の都合で婚約者がいること。

婚約者といえど未だにあったことがない。
一応16歳の誕生日に会う予定だと聞かされている。

誕生日・・・7月1日。夜に食事会をするらしい。

もちろん本人たちの意思を尊重するって話だし、
私には気になる人がいる。
まぁそりゃ婚約者がかっこいい人だったら考えちゃったりするかもだけどw

相手は2歳年上だって聞くしそれこそ彼女とかいそうだ。

来週の誕生日に会ったら断るつもりでいるし、断られるだろうと思っていた。

それよりも気になる先輩のことのが頭を埋め尽くしているしね。

なんて脳内妄想もほどほどにいつもの日課の日記を開く。

6月23日
今日も先輩のことを見れたこと。友達とお茶したこと。
特に変わったことはないが日記に綴った。

そうして1日が終わっていく。まぶたを閉じてまた明日。





AM 7:00 起床。ケータイで天気をチェック。『6/24 全国的に晴れ』

AM 7:15 ママのいつもどおりのパンと簡単な朝食を食べる。

AM 7:45 制服に袖を通して鏡でチェック。今日も変わりなし! 『いってきます。』と家を出る。

AM 8:15 付属高校前通過 気になる先輩の姿を見つける。

やっぱ今日もかっこいいよ~。彼女とかいるのかなーなんて、
考えてると歩いて3分の付属中学の校門が見えたはずだった。

『キキーッ』という音と少しおくれて『キャー』といった悲鳴が聞こえた。


そこで私の記憶は閉ざされた。




次に記憶が動きはじめたのは妙に

白い天井と薬品くさい部屋。
病院のベットの上。

なぜここにいるのかわからなかったけどとりあえずなにかを探す。

見つけたのはナースコールらしきボタンとカレンダー機能付のデジタル時計。




     『2010/06/31 13:14』





最後に記憶していた自分の時計は『2010年6月24日』
1週間も眠っていたのか・・・とぼーっと考えたいた。



身体の痛みはない。頭でも打ったのだろうか・・・だが記憶もある。

とりあえず1週間寝続けてしまった。という事実だけは認識できた。

認識できたところで、勝手に動き回るわけにもいかない。
まずは手元にあるボタンを押してみる。

思ったとおりぐらいの速さで駆けつけるナース。
そのあとから医者らしき男性。

どこかのドラマの1シーンを思い出させた。


どうやらその医者から聞いた話によると特に頭にも異常はみあたらなかった。
ただ・・・異常はないが意識が戻らなかっただけだという。

意識が戻ったのであとで再検査をして異常がなければ退院もすぐだろうとのこと。
両親には先ほどのナースが連絡をしにいったのでまもなくくるだろうとのこと。



記憶喪失や重病患者になってしまった!!
なんておきたりするものじゃないんだなーってちょっと残念に思ったりしながら医者の話をきいていた。



そんな馬鹿げたことを考えていると連絡を受けた両親が現れた。

ちゃんと両親の顔に覚えはあった。パパとママだ。
ちょっと目元が赤いような・・・あまり眠れなかったのかな。『ごめんね』と心の中で謝罪。

『よかった。無事か?記憶はあるか?』
『ママのことはわかるかしら?パパのことはどうでもいいけど・・・』

などと駆けつけ早々にやはりドラマの台本のような台詞を吐き出している。

ママはともかく・・・パパは仕事なんじゃ?とかふと思いつつ

『大丈夫だよ~』と二人に笑顔をみせる。

そんな他愛のない会話をしていると先ほどのナースが再検査の準備が整ったと告げる。


再検査も特に異常はなく、そのまま自宅に帰っていいとのこと。
些細なことでも異常があったらすぐに病院にくること。

とありきたりな指導を受け、両親と1週間ぶりの我が家へと帰った。


その日の夕飯は食べきれないほどのご馳走が並んでいた。

朝食と違って豪勢すぎる・・・。それに誰がこんなに食べるんだろう。と思いつつ口にしていく。


やっぱり食べきれない。
ママには悪いけど『ごちそうさまでした。おいしかったよ。』でごまかしておこう。

パパとママはそれなりにちゃんと食べていた私を見て安心したようだった。
『疲れているだろうから早く休みなさい』と『おやすみなさい』を言われた。


そしていつもどおりの日常は私の元へ戻ってきたんだなーと思いながら、
自分の部屋の明かりを消し、眠りについた。


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

『6/31』 part1

パラレル物?不思議物?初です(*ノωノ)
それどころか基本短編も書かないので矛盾とかへんなところがあってもスルーしてくだしあ;;;;

なんとなくかいてみただけなので;;

閲覧数:205

投稿日:2010/04/22 03:51:27

文字数:2,455文字

カテゴリ:小説

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