【語り】
さて、昔々の話をしよう
片や辺りを明るく照らす愛らしい少女
片や優しく包み込む穏やかな少年
見目の良く似た双つ子は
仲睦まじく寄り添っていました

【１番】
黄泉の帰りに穢れを落とし
禊をすれば双子出ず
左の眼からは陽のよな女子で
右の眼からは陰となる
男子が微笑んで
この世に生を享けました

【台詞１】
「一緒に居ようね！」
「うん、ずーーっと！！」

【２番】
月日重ねていい年になりゃ
贅も尽くすし酒も飲む
ある日呼ばれた宴に出された
品にケチ付け斬り捨てた
陽の下晒されて
今日を限りと捨てられた

【台詞２】
「あんたバッカじゃないの？そんな事しろなんて言ってないじゃんっ！」
「え…でもさ……」
「もう知らないっ！！絶交なんだからねっ！！！」
「待って…待ってよっ！？ずっと一緒って言ったじゃんっ！」

【３番】
空に流れる河を挟んで
フワリ浮かぶは双つ星
一つ自ら光を放ちて
向かう片星燈を灯す
それ見て項垂れた
双つ子の関係そのものと

【台詞３】
「結局アイツがいなきゃ意味ないんだ…」
「……やり過ぎ？」

【４番】
深き闇夜を優しく照らす
恵受けたり朧月
包み隠され光は弱れど
淡き兵ここにあり
その姿垣間見て
機嫌直して仲直り

【台詞４】
「頑張ってるじゃない？」
「別に。突き放したならほっとけば？」
「え～？やっぱり一緒の方が楽しいかな～って。」
「俺なんか要らないんじゃなかったっけ？」
「……そんな事ないもんっ！」
「…チョロイな。」
「何か言った？」
「べっつにー？」

【語り】

お後が宜しいようで♪







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【ひらがな表記　歌詞部分のみ】

よみのかえりに　けがれをおとし
みそぎをすれば　ふたごいず
ひだりのめからは　ひのよなおなごで
みぎのめからは　かげとなる
おのこがほほえんで
このよにせいを　うけました

つきひかさねて　いいとしになりゃ
ぜいもつくすし　さけものむ
あるひよばれた　うたげにだされた
しなにけちつけ　きりすてた
ひのもとさらされて
きょうをかぎりと　すてられた

そらにながれる　かわをはさんで
ふわりうかぶは　ふたつぼし
ひとつみずから　ひかりをはなちて
むかうかたぼし　ひをともす
それみてうなだれた
ふたつごのかんけい　そのものと

ふかきやみよを　やさしくてらす
めぐみうけたり　おぼろづき
つつみかくされ　ひかりはよわれど
あわきつわもの　ここにあり
そのすがたかいまみて
きげんなおして　なかなおり