仮面の夜　傾いた喜劇
交われない貴方と私は
憂鬱を歌い踊る

泥を纏ってもそれが正しいと
聖なる女のように微笑んで
蝕む旋律　この肺を壊す
私は完全で不完全
「どうして？」

砕ける朝　俯いた悲劇
眼（め）を合わせて腐った約束
痛みを刻んだ答え

誓いの言葉で足跡を汚（けが）す
無邪気な少女のように振る舞って
軋む歯車を燃やし尽くしたら
すり抜けた過去にきっと届く

消せぬ印と擦り切れた心臓の音
絡みつき明日（あす）を見せるなら
全て捨てて走っておいでよ
手を取って共にいきましょう

嘘に塗（まみ）れてもそれが正しいと
導く天使のように腕広げ
蝕む旋律　この声に乗せる
貴方は完全で不完全

毒を飲み干し雑音が消える瞬間
あるだけの花で飾りたい
貴方だけを抱いて眠るから
今すぐここに来て
共にいきましょう