いまだとどかぬ海の底
ひとしくのぞむか幽冥の果て
まだ足りない
キミを連れていくには足りない

加速する人間の最少要件
煮詰まる遺伝子の利己的行動
激化する仮初めの偶像崇拝
見失う一切の存在意義

然れども南無三宝、最早末法の世よ
弥勒(ミリク)はいまだニライカナイ
モーター仕掛けは惰眠を貪り
感応の灯は絶えて久しい

即効性の劇薬ばかりが
もてはやされるメトロポリス
悲鳴と墜ちる人造人間
滅びゆく有象無象の果てから
目を逸らすな
長き詩はいまだ潰えぬ


インスタントも素敵だけれど
時々味気なくって不可ないから
まだ探すの
キミを連れていくに足りるものを

浮揚する人類の最少定義
言い換える遺伝子の利他的行動
流転する今生の色即是空
見いだされる万物の構成原理

とかくSui He Li Be 灯りを絶やすな
梵天はなお其の内にあり
タービン仕掛けに空気は満ちて
夜をこめて鳴くはじまりの鳥

遅効性の特効薬をキミに
時代遅れの壊れたからくり
お手入れ不要の永久機関が
生み出す有象無象の果てまでも
書き留めよ
長き詩はいま編まれる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

學天則

 昭和3年、西村真琴博士によって制作された東洋初のロボット「學天則」が発表された。実物が現存しないこともあって、現在ではその知名度はさほど高くない。荒俣宏氏の『帝都物語』でその存在を知った方も多いだろう(かくいう私もそのクチである)。
 今年の夏、大阪市立科学館に所蔵されるレプリカを見に行く計画を立てていたのだが、いろいろあって頓挫してしまった。そのうちリベンジをしたいものである。

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投稿日:2024/09/13 19:12:57

文字数:472文字

カテゴリ:歌詞

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