ああ いつだって
作り上げたものに似合う代価など なくて
それでも 聞いてほしくて 見てほしくて
心を 思いを 願いを 紡ぐけれど

優劣をつけたがる言葉の群れ
作られたものを 傷つけて 踏みにじり 
波紋のように広がる 言葉の波へ
落ちた涙は まぎれてしまう 

傲慢だと受け取るなら それでも構わない
言葉にしなければ伝わらないと そう言うのなら
いくらだって 高らかに嘯いてあげる
ひそやかに溶けた涙を 知らない人へ

子どものように無邪気な一言が
誰かの涙を生み出すのなら
口を閉ざしてしまう方が楽でしょう

それでも 伝えたくて どうしようもなくて
感情 情景 信念 描いていたの

大それた言葉 嘯く私も きっと同じ
けれど けれど けれど
誰かに聞いてほしいと 嘆くの

綺麗事と受け取るなら それでも構わない
言葉にしなければ伝わらないと そう言うのなら
いくらだって 高らかに嘯いてあげる
ひそやかに溶けた涙を 知らない人へ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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無題

作り手としての呟き。

傲慢さも綺麗事も。何処かで涙は落ちている。

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投稿日:2010/04/11 23:47:07

文字数:421文字

カテゴリ:その他

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