歩道橋の上から　この街を見下ろすのも
今日で最後になる　お別れだ

こちらを見る信号が　いっせいに赤に変わる
同時に誰かへと青が向く

このチャンスだけは逃せない

現実はそう甘くないって言いたいんだろうけども
何度でも描いた姿が頭から離れない
ねえあの僕に会いに行くよ

これから出会うものに　何を感じていくのか
その軸にあるのはこの場所で

他人という妄想に　随分と囚われてた
この身体ごと今解き放つ

もう大丈夫　1人でゆくよ

心残りがないと言えば嘘になるんだけども
まだこの体ではひとつだけしか持てないから
もう答えは変わらない

いつかこの街に帰るとき
全てが今と変わってしまっても
おかえりと言って

現実はそう甘くないって言いたいんだろうけども
何度でも描いた姿が頭から離れないから
心残りがないと言えば嘘になるんだけども
描いた先で手放した全て抱きしめる
そのためのひとつ持って
君の笑顔を見る為に
その日が来るまでは　さようなら